
から意地悪してやる!)と、今考えたら、理屈の通らない変な考え方ですが、当時は真剣に、それが絶対に自分にとっては正しい、と思っていました。常に正しくて善いのは私だけで、物事がうまくいかなかったり、不愉快な思いをしたりするのは(何故か解らないけれど)お母さんが悪いのだ、と思い込んでいました。
中学生の頃に家出を試みた事もありました。それはきっと今の家に居る事が嫌だった訳ではなく、反抗の一つの手段だったんだ、と思います。学校の先生が家に来てくれて、私は話題の中心になれました。「なんでや?」と尋ねてくれるから、言いたい放題のことを言い暴言も吐きました。八つ当たりでした。
我慢してもらえることに甘えていて、自分は可哀想な子なんだから何でも許されて当然だ、という考えだったと思います。そういう考えに至る「元」のところで、ちょっと変じゃないか!ということに気付きませんでした。
考えてみたら、全然可哀想どころか、私は本当に『幸せな子』なのです。
おそらく、生みの親でも、してくれなかったかも知れないなア、と思えるような事を、今の両親はしてくれました。何かある毎に“なにが正しいか、なにがいけないか”
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